多くの集合住宅団地は,年を経て緑が豊かに生い茂る,魅力的な住環境となっている.「階段一体型エレベータ」は,外装を自由に選択できるシステムとして開発を行ったが,試作実験棟の外装材には,ガラスを採用した。一面に貼られたガラスは,遠くから見れば光を透過し,下から見上げれば空や周囲の緑を映し込み,エレベータが取り付けられることによる圧迫感を軽減してくれる。階段一体型エレベータには,団地の新たな顔としての機能を果たすことも期待されている。