階段一体型エレベーター付加システム試作実験棟
階段一体型エレベータは,住戸への完全なバリアフリーを達成できるシステムとして開発を行った。建物の入口から住戸まで,階段を経ずにアクセスできるようにするため,エレベータタワーに階段が巻き付く構成とし,既存の階段は撤去の上,新たに床を張るシステムとした。 また,二方向エレベータを採用することにより,階段室型住棟の特徴である,地上レベルと1 階床レベルの半階分の段差を,スロープの設置によらず解消できるシステムとした。二方向エレベータの採用は,車椅子利用者がエレベータ内で転回せずとも住戸レベルにアクセスできるよう,配慮した結果でもある。
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